面接が得意なはずの私も、官庁訪問では5戦4敗とかなり苦戦しました笑
今回は官庁訪問のリアルを公開します!
官庁訪問とは

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10科目の厳しい一次筆記試験を突破すれば、いざ官庁訪問だ!
厳密に言うと違うのだが、「官庁訪問」とは最終段階で行われる”面接”のこと。
民間でいう最終面接のような。
例えば、厚生労働省に入りたければ厚生労働省へ自ら面接に行く。ハローワークで働きたければ、管轄する労働局へ面接へ行くといった具合だ。
公務員界隈では最も過酷なプロセスの一つとして有名な官庁訪問を解説する。
普通の面接ではない
規定は各官庁によって大きく異なるが、基本的に人気のある官庁に受験者が集中する傾向がある。それに対して、それぞれの官庁は定員枠が少ない傾向があり、正確な倍率は公表されていないが、かなり難易度が高いことが推測される。
人気な官庁では1日目では終わらず、2日目、更には3日連続で来るよう指示されるなんてことも。
一方で、ある官庁ではオンライン(面接)で完結できたりと様々だ。
とにかく”1回の面接”で終わることはほぼないと考えて良い。
「エレオク」の実態

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官庁訪問には「エレオク」という独自の文化がある。
「エレベーター送り」の略語であり、残念な結果を象徴する言葉だ。
1回目や2回目の面接を経て、採用側が「この人は不合格」と決まった瞬間、皮肉にも人事担当職員の方々が ”優しく”エレベーターまで受験生が帰宅する姿を見守ってくれるのだ。
「もし良い結果がでたら後日電話します。電話がなければ縁がなかったと思ってください」このような言葉とともに。
私も3回経験しましたが、明らかに「あなた落ちてますよ」オーラを感じるので、不合格を悟ります。これが想像以上にメンタルやられるんですよね。笑
特に本省受ける人で地方出身の人は前泊している人も多いので残酷です。
事前準備の苦労
官庁訪問は完全に自分が行きたい官庁へ決まった期間(第一クールは3日間)に好きな回数挑戦できるため、日程はしっかり考える必要がありました。例えば
1日目;A省庁 2日目;休み
3日目;B省庁
こうすれば2つの官庁訪問をしたことになりますね。
2日目も呼び出される官庁などもあるので、日程調整から情報戦開始です。
官庁訪問のトレードオフ
たくさんの官庁を訪問するほど、確率論で合格を貰いやすくなる。
しかし、官庁訪問数を増やしすぎると、体力的にも想定問答などの事前準備量的にもかなり厳しいものになる。
回数を増やしすぎて、1つ1つの訪問クオリティが下がってしまった全落ちだけは避けたい。このバランスが非常に難しい。
私はとにかく回数が重要だと感じ、準備は大変だが、様々な官庁に訪問した。
具体的な準備方法
実態は面接なので、想定問答集を徹底的に作り込みました。ただ、志望動機などは官庁によって想定される問答が全く異なるので、レパートリーの幅には苦労しました。
志望動機って簡単そうで、面接官に納得してもらえる文章にしようと思うとなかなか大変なんですよね…。
特に『なぜこの省庁か?』を自分の経験と結びつけて語るのに苦労しました。
他方、自己PRなどは軸を変えることなく、各官庁に合わせて加工することができるので、志望動機よりはスムーズに完成させることができた印象です。
面接ラッシュの苦労

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1日に複数回の面接が組まれることもあり、頭の切り替えが大変でした。
午前にA省庁、午後にB省庁という日もあり、移動や時間調整に追われます。
似たような質問に答えるうちに、自分でも何を話したか分からなくなることもありました。
多い時なんて1日で5回面接しましたよ笑
5回受けた末に落ちましたけど!笑
体力面の苦労
官庁訪問は7月から始まるため、夏真っ只中での開催です。35度は超えています
クールビズが推奨されていますが、私は第一印象は大切だと考えていたので、セーターを常に持ち歩き、志望官庁に早めに到着後、ロビーで涼んでからセーターを着用し、官庁訪問に挑んでいました。
体感6割方クールビスの印象でした。
ざっくり半々くらいの割合ですね
この暑さで移動するのは地獄でした笑
メンタルの苦労
官庁訪問で一番大変だったのは、やはりメンタル面でした。
何度も面接を受け、何度も「エレオク」を経験し、そのたびに自分の存在を否定されたような気持ちになります。
特に、自信を持って臨んだ官庁から落とされたときのショックは大きくて、家に帰って一人で反省しては落ち込み…の繰り返しでした。
それでも次の日にはまた別の官庁に行かなければならないので、気持ちを切り替えるスピードが何よりも大事になります。
「落ちても次がある」「縁がなかっただけ」と自分に言い聞かせることで、なんとか最後まで走り切ることができました。
これから官庁訪問をする人へ
これから官庁訪問に挑む人へ伝えたいのは、完璧を目指さなくてもいいということです。
官庁訪問はみんなが思っている以上に体力・気力を消耗する長期戦です。
準備を徹底することはもちろん大切ですが、それ以上に「落ちても立ち直れる心構え」を持って挑んでほしいと思います。
そして、合格をもらうのは最終的に「ご縁」です。
仮に不合格を言い渡された官庁へ就職したとしても、ミスマッチが起こっていた可能性が高い。だって内部に精通してる人事の方が”優秀な私”を落としたんだから!
相手が求めていた資質と違っただけ!
自分に合う官庁に必ず出会えると信じて、焦らず一つひとつの面接に誠実に取り組むこと。
これが一番の近道だと感じました。
大変ですが、乗り越えた先には必ず成長があります。応援しています!!
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